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詩劇 花はくれない

あらすじ

明治11年、日本にやって来た英国の女流冒険家・イザベラ・バード(1831-1902)は本当の日本を求めて北の山形に向かい、『日本奥地紀行』を著す。だがその旅行記には特産の最上紅花も日本を代表する俳人・松尾芭蕉(1644-94)の代表作『奥の細道』も出てこない。それは何故なのか――。古代エジプト原産といわれる稀少な紅花は日本でも千年を遥かにこえる栽培の歴史がある。山形にあっては江戸時代に隆盛を極め、化学染料の流入などで明治期に衰退、太平洋戦争下で一度断絶した。種を残した生け花作家・中川幸夫(1918-2012)。十九世紀のイザベラを「虚の中心」として、十七世紀から百年ごとに時を刻む「紅花人」たちがみずからの紅花体験と痛みを伴う生の来歴とを独白する。イザベラと中川は過酷な身体条件に耐え、芭蕉も遊女も失意の人間模様に晒された。紅花に託されるのは不死のメッセージなのである。舞台に乱舞するのは、東北芸術工科大学で10年をかけて染められた色とりどりの紅花染のオーガンジーだ。

<戯曲>森山明子(武蔵野美術大学教授/デザインジャーナリスト)

<演出>三木弘和(東北福祉大学教授/脚本家・演出家)

公演歴

​2019

〈海外〉フィンランド公演

2018

東北芸術工科大学 水上能楽堂公演

2017

東北芸術工科大学 水上能楽堂公演

2016

武蔵野美術大学公演

白鷹公演

2015

白鷹公演

2014

東北芸術工科大学公演

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