皆様
ここ杜の都は、桜吹雪の名残りを吹き散らすかの様に、鮮やかな皐月の空を予感する季節を迎えようとしておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
過日3月の末、札幌にて実施しましたI’Ms25周年記念公演『ミュージカル卑弥呼』の幕を下ろしてから一ヶ月余が過ぎましたが、出演者・スタッフ・劇場関係者、及び御客様からの感染情報は皆無であり、漸く皆様に舞台公演終了の御報告ができる運びとなりました。
ここで改めて共催のMoB Company(坪田知紗氏主宰)の関係者及び全国から御支援及び御声援を頂いた多くの皆様に、心より厚く御礼を申し上げます。
現状の厳しい世情の中で如何に安全に『卑弥呼』公演を成就させるか、札幌と仙台で議論を尽くし、細やかに連携を取りながらの結果であり成果であったと自負しております。
公演までの7〜8ヶ月間、札幌(MoB Company)と仙台(I’Ms)という遠隔地での稽古を同時並行的に展開する事で生じる課題を乗り越えての舞台創造は、参加メンバーの努力や熱情、御家族の御理解、技術スタッフの御協力なくしては、完遂出来なかったものと実感致します。
御客様からも「この様な状況下でよくぞ舞台をやってくれました」「我々も頑張らねばと勇気をもらいました」等々、沢山の激励や感謝の御言葉を頂戴致しました。
衣装や美術への新たな挑戦は照明効果にも相乗効果を生み出し、これまでとは趣の異なる邪馬台国の世界観を現出させる事に成功しました。舞台関係者からも「予想より遥かに完成度が高く、まるで新しい作品を観た感じです。特に照明は機器の進歩もさることながら、見事に作品をハイレベルのものに創り上げています。全体的に再演と言うより、新作『卑弥呼』と呼べる出来栄えです」との過分な御講評を頂きました。更には札幌と仙台の、特に子ども達の地域間文化交流を果たす事が出来、まさに25年間のI’Msの集大成に相応しい「新たなる地平を目指した卑弥呼」「令和の卑弥呼」を創出する挑戦的な舞台創造となりました。
世界が閉塞感に苛まれた時代だからこそ、あえて怒涛の海原への航海に乗り出した勇敢なるクルー達は、其々の特別な役割を見事に果たし終えました。彼らの熱き想いと煌めく創造力を結実させたI’Ms25周年記念『ミュージカル卑弥呼』の緞帳を無事に下ろせました事を、ここに御報告させて頂きます。御観劇頂いた御客様や御家族、関係者の皆様の御尽力の御陰があっての事と、改めて感謝の意を表させて頂きます。今後とも御声援を賜ります様、宜しくお願い申し上げます。
2021年4月吉日
一般社団法人 地域舞台創造I’Ms
代表理事 三木弘和
追記:8月8日(日)9日(祝・月)、仙台三越6階「エル・パーク」にて、I’Msメンバー主体の舞台『I’Ms Spirit』を上演致します。独創的なオムニバス形式の摩訶不思議な舞台創造にご期待ください。
舞台写真撮影:山田 芽里
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